時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自粛問題―服喪期間の目安を設けては

 東日本大震災の発生により、被災地では、多くの方々が亡くなられました。国民もまた、亡き人々を悼み、祭事や歓楽を慎んでおります。その一方で、過度の自粛は、経済の停滞のみならず、復興をも遅らせるとする指摘もあります。

 この問題について、本日の日経新聞の「春秋」に、我が国には、半旗を掲げる期間についてのルールがない、とする文章が掲載されていました。もし、区切りをつけることができないことが、自粛問題の根底にあるならば、服喪の期間を設けてはどうかとも思うのです。一般には、最長で50日程度であるそうですが、犠牲と被害の大きさに鑑みれば、より長い期間を要するとする意見もあるかもしれません。もっとも、今回の大震災については、福島第1原発の事故が終息しておらず、心理的には、未だに災害から抜けられていない、という問題もあります。

 未曾有の大災害を乗り越えるためには、追悼と再生の両者を上手に両立させる必要があると思うのです。

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