時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

被災地住民の声が届く開かれた復興構想会議を

 昨日、政府は、復興構想会議の議長として、防衛大学校校長の五百旗頭氏を任命する意向を固めたそうです。五百旗頭氏の他にも、被災地の県知事や有識者の方々が、この会議のメンバーに選任されるようですが、この方式では、被災地の住民の声が届かないのではないかと思うのです。

 阪神・淡路大震災では、神戸という大都市が被災したため、大規模な都市復興計画を要したことは理解できます。一方、東日本大震災での被災地は、太平洋岸の中小規模の街々であり、復興に当たっては、そこに住まう人々のコミュニティーを重視すべきと思うのです。エコ・タウン化といった案もあるようですが、政府のプランを住民に一方的に押し付けるようでは、住民の側も、当惑するかもしれません。

 被災地の住民の方々が参加する形で、新たな街づくりを進めたほうが、復興への希望にも繋がります。政府は、被災地住民に開かれた復興構想会議を目指すべきなのではないでしょうか。

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