時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

竹島―韓国は自国領でないことを認識していた

 我が国の領土である竹島に対して、韓国は、教科書掲載を理由として、実効支配を強める気配を見せています。竹島について、韓国側は、”歴史的にも、法的にも、韓国領であることは疑いない”、として、日本側の要求をはねつけてきました。

 しかしながら、竹島が韓国領であることについて疑いがあることは、当の韓国が、一番よく知っているのではないでしょうか。サンフランシスコ講和条約の草案作成過程で、韓国政府は、アメリカに対して、竹島の領有権について、日本側が放棄した領土に含めるよう、わざわざ要求をしています。アメリカ側の返答として通達されたラスク書簡には、竹島は、日本国の主権の下にあると明記しているのですから、韓国側は、竹島を自国領とすることには、”歴史的にも、法的にも、疑いがあること”は、1951年8月の時点で充分に認識していたはずなのです。にも拘らず、韓国政府は、頑なに上記の主張を繰り返し、海洋調査施設どころか、軍事占領まで検討しているらしいのです。

 竹島が、サンフランシスコ講和条約において自国領には含まれなかったことを知りながら、李承晩ラインを不法に引き、竹島を実効支配する行為は、明らかに国際法に違反しています。もし、それでも領有権を主張するならば、韓国政府は、司法の場に解決を求めるべきです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>