時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国の新聞社がイスラム原理主義組織の報復宣言を報じた謎

 ウサマ・ビンラディンアメリカ軍の特殊部隊の襲撃により死亡したことに対して、アルカーイダを支持するイスラム原理主義組織が、報復を宣言したそうです。ところが、何故か、この記事、中国の新聞社が報じたというのです。

 もし、この記事が事実であるならば、このイスラム原理主義組織は、イスラム諸国ではなく、中国をスポークスマンとして選んだことになります。中国とイスラム原理主義との関係は、反民主主義と反西洋というスタンスに共通点がありますが、中国が奉じる共産主義は、宗教を頭から否定してきましたし、ウイグル人に対する中国政府の弾圧は、イスラム教徒から反感を買ってもきました。それとも、イスラム原理主義組織は、全世界に向けて報復を宣言しながら、それを取り上げたのは、中国のマスコミしかなかった、ということなのでしょうか。そうであったとしても、わざわざ取り上げることには、何らかの意図がありそうです。

 中国が絡んでくることで、国際社会に、どこか危うい雰囲気が漂うようになりました。中国とイスラム原理主義との接近には、今後とも、充分な注意を払う必要があると思うのです。

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