時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

TPP問題―遅すぎる分析と決定

 ここ数日、TPPの問題は、国を挙げての大議論と化しています。しかしながらこの問題、少なくとも1年前から、政治課題として既に持ち上がっていたはずなのです。

 野田首相は、TPPへの参加交渉の是非の決定を、明日に延期したと報じられています。東日本大震災により、参加の決定時期が遅れたことはありますが、それでも、1年あれば、充分に各方面からの情報を収集・分析し、時間をかけて産業各界との調整を行うことができたはずです。APECを目前として、慌てて決めるのでは、産業各界に与える衝撃も強くなりますし、見切り発車と言われてもしかたがありません。

 民主党政権は、1年を無駄に浪費し、すべき仕事を怠ったのではないかと思うのです。

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