時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

仕分け会議の意義とは―公開か隠蔽か

 民主党政権から始まった仕分け会議。昨日、NHKのアナウンサーが、仕分け会議の結論は、必ずしも予算に反映されるとは限らないものの、財政削減の対象を国民に明らかにしたことにおいて意義があった、という旨の説明をしていました。しかしながら、その反対である可能性もあると思うのです。

 仕分け会議で議論の俎上に上ったのは、あくまでも、民主党政権から見た財政の無駄遣いです。つまり、仕分け会議の前に、既に”仕分け”されているのであり、真の”むだ”は隠されているか、温存されている可能性があります。むしろ、仕分け会議では、国民の関心を自らが選んだ”むだ”に集め、真の”むだ”から目を逸らさせようとしているのかもしれません。

 このように考えますと、仕分け会議とは、透明性を高めているように装いながら、その実、巧みに”むだ”を隠蔽していると見ることもできるのではないでしょうか。

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