時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

頭脳流出―事業仕分けの裏

 本日の新聞に、ゲノム解析の一人者である中村祐輔東大医科学研究所教授が、内閣官房医療イノベーション推進室長を退任し、アメリカの大学に移籍するとの記事が掲載されていました。

 詳しい事情につきましては報じられていないのですが、医療分野のみならず、他の重要な科学技術分野において、民主党は、予算の削減や縮小を密かに進めている可能性があります。国民は、事業仕分けの対象として、会議の議論の俎上にのぼったプロジェクトだけが、無駄な予算として問題視されていると考えがちですが、それは、氷山の一角かもしれないのです。技術者の開発意欲を削ぐような政策を、政府が行っているとしますと、民主党政権は、企業のみならず、技術者も国外に追い出そうとしているとしか思えません。

 国民は、スパコンハヤブサの背後で何が起きているのかを、見定める必要があります。技術立国である我が国が、技術力を失ったならば、それは、自らの将来を閉ざすことになるのですから。

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