時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国は嫌がらせよりも南京事件に対する疑問への回答を

 名古屋市の河村市長の勇気ある発言に対して、中国側は反発を強めており、自国民に対して”名古屋に行くな”と呼びかけているそうです。

 南京市から来日した訪問団に対して、河村市長が問いかけたことは、”南京事件はなかったのではないか”という疑問です。これに対して、中国側が採るべき対応とは、南京事件の真偽に対して返答することなはずです。訪問団の一員も、”動かぬ証拠がある”と述べたのですから、その証拠を、日本国側に提出するだけで済むはずなのです。それをせずに、制裁とばかりに、名古屋市に対して嫌がらせをするのでは、自ら、南京事件の証拠はない、と言っているに等しくなります。脅迫行為によって言論を封じようとしますと、人々は、脅迫する側の方に後ろめたさがあると考えるものです。

 中国は、しばしば日中友好を口にしますが、歴史的な事実に立脚もせず、一方が相手国の発言を封じるような関係では、友好など砂上の楼閣です。日本国民の多くが、南京事件を疑っているのですから、中国政府は、この疑問にこそ正面から答えるべきと思うのです。

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