時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

世界ウイグル会議―中国の異民族政策に警戒を

 昨日まで、東京都内では、亡命ウイグル人が集う第4回世界ウイグル会議が開催されていました。中国政府は、東京開催に反対して、日本国政府に対して中止を申し入れたそうですが、これを機に、日本国民もまた、中国政府による民族弾圧政策を知るべきではないかと思うのです。

 沖縄では、”米軍基地はいらない”とする反米・反戦運動が盛んですが、その一方で、中国政府による異民族弾圧政策については、警戒を呼び掛ける声は聞こえてきません。現実には、チベット東トルキスタンにおいては、激しい民族弾圧が続いており、中国政府の異民族に対する姿勢を伺い知ることができます。中国政府は、軍事力と謀略で併合した地域に対しては、徹底した弾圧で臨み、分離・独立運動を抑え込んでいるのです。沖縄では、香港やマカオのような一国二制度を夢見ているのかもしれませんが、両者とも、曲がりなりにも、その住民は、”漢人”であり、沖縄とは事情が違います。

 世界ウイグル会議開催に対する中国側の圧力には、民族弾圧に対する執念さえ感じさせます。日本国は、中国政府が、支配下に置いた異民族に対してどのように接するのか、将来的な危機として、よく認識しておくべきと思うのです。

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