時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

原発再稼働は致し方なしでは

 大飯原原発の再稼働問題については、大阪の橋下市長が容認に転じたことから、野田首相は、来週にも再稼働の判断を下すそうです。反・脱原発派の人々にとりましては、憤懣やるかたなしなのでしょうが、この報道に、ほっとした国民も少なくないのではないかと思います。

 何故ならば、このまま原発の再稼働ができず、関西一円で夏場に電力不足が起きるとしますと、その損失は、膨大に上るからです。特に、計画停電ともなりますと、都市部の交通をはじめ、さまざまな機能不全が発生し、産業も国民生活も不便を強いられます。関西の経済は悲鳴を上げることになりますし、電気を要する医療器具を使用している人々にとりましては、命にも関わります。自然災害による事故の発生リスクよりも、再稼働しないリスクの方が、はるかに現実的であり、かつ、確実なのです。

 長期にわたる混乱の末の再稼働とはなりましたが、反対派の人々には、原発再稼働にGOサインが出たことで、救われた人々も大勢いることに、思い至っていただきたいと思うのです。

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