時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

鳩山元首相のデモ参加―危機拡大型の政治家にNOを

 鳩山元首相には、その任期にあっては、普天間基地問題を深刻化し、日米同盟を揺るがした前科があります。ところが、取り返しのつかない失敗をよそに、今度は、原発再稼働反対デモに参加し、首相官邸前で政府批判を展開しているというのです。

 こうした軽率な行動の裏には、氏の深層心理に潜む”英雄願望”があるのでしょうが、この行動パターンは、ロシアの革命家を彷彿させます。民衆の先頭に立って危機を煽り、政権を攻撃することが、英雄的な行為と信じているのです。しかしながら、21世紀に至って、前世紀の革命家スタイルを持ち込まれては、国も国民も実害を蒙ります。鳩山家は、代々ロシアとの繋がりが深いと指摘されてきましたが、原発の再稼働反対も、日本国に天然ガスを売り込みたいロシアに、上手に操られた結果なのかもしれません。ここで反原発運動のリーダーになれば、あなたは、英雄になれます、と。

 菅前首相にも言えることですが、鳩山元首相のように、危機や混乱を拡大することで、名声や利益を得ようとする人物は、政治家には向いていないと思うのです。21世紀には、できる限り速やかに危機を収束させ、巧みに問題解決ができる能力を備えた政治家こそ必要とされています。選挙に際しては、国民は、政治家の資質を見抜き、危機拡大型の政治家を選ばないように、細心の注意を払うべきではないかと思うのです。

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