時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓関係の縮図―柔道の判定逆転事件

 ロンドン・オリンピックの柔道競技において、昨晩、審判・副審による旗判定が、ジュリーの要請により覆されるという前代未聞の事件が発生したそうです。この事件、あたかも、日韓関係の縮図のようです。

 試合内容は、旗判定の基準からしますと、取り消されたとはいえ、一度は有効の判定を受けている日本選手に旗が揚がるはずであったそうです。ところが、主審・副審とも韓国側に買収されたのか、あろうことか、韓国選手の側を勝ちと判定したのです。明確に基準から外れた不自然な判定を行ったため、場内から大ブーイングが湧き起こり、ビデオ判定の結果、日本選手の勝ちとなったのですが、その後の韓国側の対応などを見ますと、現在の日韓関係そのものです。例えば、韓国の選手は、判定が覆ったことに対して、試合後、”何かを盗まれた気持ち”と表現したそうです。この言い方からしますと、韓国側は、日本選手に”盗まれた”と認識しており、自らを被害者の立場に置いています。韓国メディアも同様に憤慨しているそうですが、実際には、仮に、韓国が買収といったスポーツマンシップに悖る行為を働いていたとしますと、被害者となるのは、日本選手側です(この他にも、主審・副審による韓国選手贔屓の判断があったらしい…)。いつのまにか、日本側が、加害者に仕立て上げられ、この事件の原因をつくった韓国側は、被害者を装っているのです。

 マスコミの宣伝も虚しく、日韓関係が険悪な理由は、勝つためなら不正な手段も厭わない、というアンフェアな態度と、加害側でありながら、常に被害者に成りすますという、常識では考えられない行動パターンにあります。柔道の判定逆転事件は、韓国側にとりましては、反省の機会どころか、加害者と被害者を逆転させたに過ぎないとなりますと、両国間の関係には、暗雲が立ち込めていると思うのです。

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