時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓政治家の茶番劇の行方

 韓国の李大統領が、本日、日本領でありながら、韓国に不法占領されている竹島に上陸したそうです。この事件、国内世論を意識した日韓政治家の茶番劇なのかもしれないのですが、危険な”火遊び”となる可能性があります。

 しばしば、過去においても、日韓の間では、両国の政治家達による茶番劇が演じられており、その度に、日本国側が不利な立場に追い込まれています。従軍慰安婦問題も、河野洋平氏が、”日本側が、事実として認めさえすれば、この事件は解決とする”との韓国側の申し出を真に受けて、安易に妥協した結果、解決どころか、賠償請求される顛末となりました。国民を蚊帳の外においた政治家同士の裏での妥協は禁物なのですが、今回の李大統領の竹島上陸も、民主党政権に既に情報が伝わっており、何らかの合意が成立している可能性があります。しかしながら、今回に限っては、両国の思惑通りにシナリオが進むとは限らないと思うのです。日本国の民主党側は、韓国に対して強硬姿勢を見せることで、売国疑惑を晴らす一方で、時期を見計らって対抗措置を緩和することで、大統領選を控えた李大統領に”貸し”をつくる予定なのでしょうが、常々、この作戦で煮え湯を飲まされてきた日本国民は、政府の茶番に納得しないかもしれません。結局、既成事実として、大統領上陸の事実だけは残るのですから。

 竹島問題については、国内の政局に利用するのではなく、日本国政府は、国際司法裁判所への提訴を韓国政府に提案するという、正攻法で攻めるべきと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>