時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国サッカー選手事件と大津いじめ事件の共通性

 ロンドン・オリンピック・サッカーの第3位決定戦の直後に起きた、韓国選手による政治パフォーマンス事件は、李大統領の竹島上陸と連動して、日本国内では、激しい反発を買っています。韓国のサッカー協会は、日本国のサッカー協会に対して謝罪したとの報道もありましたが、一転して、謝罪していない、と主張し始めたそうです。

 この事件、大津市の皇子山中学校で起きたいじめ事件と極めてよく似通っていると思うのです。どのような点が共通しているかと申しますと、加害者側は、本心では悪いことをしたと自覚してはおらず、事件が外部に明らかにならなければ、有耶無耶にされたであろう、ということです。サッカー事件では、IOCFIFAに”ばれ”、オリンピック憲章違反行為として国際問題化しなければ、韓国側は、日本糾弾は当然、という態度で、たとえ日本国民が抗議したとしても無視したことでしょう。もしかしますと、日本側のスポーツやサッカー関係者も、韓国擁護に回ったかもしません(実際に、日本側にも擁護者が出現している…)。大津いじめ事件もまた、ネットを通して日本全国に知れ渡らなければ、教師、学校、地方自治体、警察ぐるみで事件をもみ消したことは目に見えています。被害者となられた生徒さんの周辺には、”闇”ができていたのです。

 韓国サッカー選手事件と大津いじめ事件は、たまたま外部者が存在したことで、加害者が誰であるのかはっきりしたのですが、外部者がいない場合には、闇に葬られ、被害者は泣き寝入りとなります。これらの事件を教訓として、闇を造らず、また、外部者が存在しなくとも、毅然と事件に対応できる体制を整えるべきと思うのです。

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