時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮半島日本人引き揚げ者虐殺事件の犠牲者に慰霊祭を

 韓国側の日本国に対する謝罪要求はエスカレートの一途を辿っており、”慰安婦問題”のみならず、天皇訪韓の条件として挙げております。あまりに高飛車な態度に、驚きを通り越して呆れるばかりなのですが、日本国側も、韓国に対しては、謝罪を要求をすべきことは多々あります。

 特に、終戦前後の混乱期には、日本国内での犯罪や不法占拠のみならず、半島の地では、ソ連兵との共犯とはいえ、日本人に対する殺戮が行われています。にも拘らず、日本国政府は、朝鮮半島での日本人大虐殺事件について、丁寧な調査を実施して、事実を正確に把握する努力を怠ってきました。関東大震災に際しての”朝鮮人虐殺事件”については、どの教科書でも扱いながら、自国民が被害者となった事件については隠蔽しているのです。韓国や北朝鮮への配慮なのでしょうが、悪しき”事なかれ主義”では、国民の誰もが納得しません。犠牲になられた方々が存在していることを、政府や教育関係者の方々は、どのように考えているのでしょうか。

 今まで知らなかったのですが、2010年8月になって、ようやく、千鳥が淵墓苑に引揚者の御霊を慰霊­する石碑が建立されたそうです(ほとんど、マスコミでは報じなかったのでは…)。日本国政府も、国民も、忘れ去られようとしている日本人犠牲者の方々のために、そして、韓国や北朝鮮に自国が行った蛮行を気付かせるためにも、日本人引き揚げ者虐殺事件の慰霊祭を催すべきではないかと思うのです。

 かの地に未だ眠る方々を悼みて・・・


 とつくにの 野辺にみたまの さすらふを 思ひて誰そ 花や手向けむ


 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>