時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

領有権の根拠―”竹島に竹がない”の唖然

 本日、ネット上では、竹島問題について、ソウル大学の教授が、竹島に竹がないことを根拠に、日本国の領有を否定しているとの記事が報じられています。日本国にも、時々、唖然とする発言をする識者の方がおりますが、韓国の大学教授のこの発言にも、わが目わが耳を疑わざるを得ませんでした。

 この教授の説では、朝鮮式の命名法では、島の特徴から名を付けるそうです。竹島は、日本側からの呼称ですので、朝鮮式ではないことは、当然のことです(そもそも、”独島”なる名称は、李承晩ラインを設定してから、新たに韓国側が付けたのではないでしょうか)。日本国側でも、江戸から明治にかけて、松島と竹島の呼称の混乱はみられましたが、韓国もまた、石島や于山国と同一であるとも主張しており、名称の混同が見られます(もっとも、韓国の場合には、”独島”との一致を証明できない…)。また、この説では、竹島には、朝鮮自生の植物として、ヤマブドウ、カンパニュラ、ヒエ、ダルマギクが生えているそうですが、これらの植物は、日本国にも自生していますし、韓民族の自尊心の象徴と称えたニニキギも、日本国にも自生しているのです。そして、両国とも違った島名で呼んでいるのですから、島名が、領有権の根拠とはならないことは、言うまでもありません。

 この教授は、”日本人には脳がない”という、侮蔑の言葉で文章を結んでいるそうです。”脳がない”のは、一体、どちらなのでしょうか。

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