時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

竹島問題―不法占拠を容認すべきか、自衛権を行使すべきか

 本日の日経新聞の紙面に、領土問題に関する欧米の二人の識者の意見が掲載されていました。驚くべきことに、二人とも、口を揃えるかのように、竹島問題のICJ提訴は、韓国が応じないので無駄であると述べているのです。

 近代国際法の生誕地である欧米では、もはや、法秩序の尊重や国際法順守の精神は消え失せてしまったかと、まことに残念に感じるのですが(韓国の代理人のよう…)、両者とも、平和的な解決方法として、日本にのみ、屈辱的な自制を求めています。韓国側の不法占拠が原因にも拘わらず、です。まるで、被害者は、泣き寝入りするように、と薦めているかのようなのですが、これでは、日本側が納得するはずもありません。しかも、司法解決は無駄、と言い切るならば、日本国が、自らの正当な権利を回復するために残された最後の手段は、自衛隊による武力解決しかなくなります。

 こうした欧米の知識人が、国際社会の世論を代表しているとは信じたくはありませんが、これらの提言は、理不尽にも不法占拠を認め、屈辱的な地位に甘んじるべきなのか、それとも、自衛権を行使してでも、法と正義を実現すべきなのか、という抜き差しならない問題を、我が国に突き付けてもいます。私は、平和的手段を尽くしても、韓国が竹島に居座るならば、前者よりも、後者を選択すべきと思うのです。

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