時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

呆れた日本レスリング協会

 先日、IOCが、2020年のオリンピックにおいて、レスリングを基幹競技種目からの除外候補に決定した件は、日本国内のみならず、世界各国から批判と落胆の声が上がっています。敵対関係にあるアメリカとイランが、レスリング残留に向けて共闘するという、思いがけない副次効果も伴って…。

 騒ぎが広がる中、日本レスリング協会も会見を開き、対応策を報道陣を前に説明したそうです。ところが、この対応策、首を傾げざるを得ないのです。説明によりますと、今回、除外が決定されたのは、IOCに対する国際レスリング協会の影響力が低いことに原因があり、対策として、国際レスリング協会からもIOCに委員を出す案があるそうです(現在のIOC委員を、国際レスリング協会の理事として取り込むということらしい…)。この委員の候補の筆頭に、あろうことか、韓国のサムスンの会長の名をあげたのです。レスリング除外問題については、ロシアのプーチン大統領が、ロゲ会長に会見を申し入れたとも、ブラジルの金メダリストが、抗議のためにメダルを返上したとも報じられており、他の諸国は、正攻法でIOCに対して反対を表明しております。ところが、日本レスリング協会だけは、韓国の不正行為を真似ようとしているのです。しかも、レスリング落選の主因は、テコンドーを残したい韓国の不正ロビー活動にあるにも拘わらず・・・。

 日本レスリング協会がこの態度では、日本国民の多くは、レスリング残留に心から支援することはできなくなるのではないでしょうか。フェアプレーの精神を忘れますと、スポーツは、その輝きを失うと思うのです。

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