時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦捏造説の状況証拠-朝鮮人は徴用忌避に走った

 慰安婦の実像を明らかにするためには、時代状況として、韓国併合時代を知る必要があります。最近、水間政憲氏の『日韓併合時代の真実』が出版され、当事の写真史料とともに、事実に即した情報が提供されるようになりましたが、史料ほど、歴史の事実を伝えるものはありません。

 公平を期するためには、反対側からの見解も知るべきと思い、左翼の日本悪玉論の立場から当事の朝鮮半島を論説した『日本統治下の朝鮮』(山辺健太郎岩波新書)を合わせて読んでることにしました。この本の諸初版の刊行は1971年ですが、日本の朝鮮統治を批判する目的で執筆されながら、慰安婦問題についての記述は全くありません。”20世紀最大の人道上の犯罪”ならば、真っ先に、登場するはずなのですが…。また、左翼的な偏りがありながらも、当事の記録をも掲載しており、この点、当事の日本国政府が、朝鮮半島の統治に苦慮していたことが伺えます。慰安婦問題に関連して興味深い点は、朝鮮での徴用は、戦争も末期となる1944年からですが、その際、ありとあらゆる手段を使って、朝鮮人が、徴用忌避を試みていることです。帝国議会の史料によりますと、”一部知識層や有産階級は支那満州の逃げ、転居により住所調査を難しくし、徴用除外部門に転職し、仮病を使い、花柳病に疾患したとして免除を申請し、自ら手足を傷つけて障害者となり、さらに酷い場合には、労務動員は、公務員や警察の専断だとして暴行脅迫に及ぶ者もあった…”と記録されています。さらには、警察官が殺害されたり、集団的な暴動が発生するなど、混乱が相次いだそうです。

 今日、日本国に在住している韓国人の多くもまた、本国の徴兵忌避者が多数を占めており、民団や総連を結成するなど、殊更に強い民族的団結心のもとで強圧的な活動を展開しております。敗戦色が強まった戦争末期とはいえ、朝鮮半島における忌避行動や反発を考えますと、日本軍が、朝鮮人女性を強制連行できるはずもありません。当事の史料に基づいて状況証拠をも固めてゆけば、日本国は、自らに着せられた汚名を晴らすことができるのではないかと思うのです。

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