時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

残念な竹島の日記念式典政府主催見送り

 本日の新聞報道によりますと、自民党参議院選での公約では、竹島の日記念式典に関し、政府主催とする記述を削除するそうです。韓国への配慮とのことですが、選挙を前にして、有権者の国民ではなく、韓国のために公約を変更するとは、何とも割り切れないお話です。

 最近、野中氏の発言により、尖閣諸島問題の方が注目されておりますが、竹島の不法占領もまた、我が国の領土に関わる重大問題です(不法占拠よりも、不法占領、あるいは、侵略の方が表現としては相応しいのでは…)。しかも、尖閣諸島は、中国が武力行使を示唆こそすれ、未遂の状態ですが、竹島の場合には、韓国によって、既に不法占領されてしまっているのです。ラスク書簡によって、竹島サンフランシスコ講和条約で日本国が放棄する領土の対象外であることを、当事の李承晩政権は知っていたはずあり、竹島の不法占領が、確信的行為であったことは確かなことなのです。この点、韓国には、弁明の余地はないのですが、声を張り上げて、未だに竹島の領有権を騒ぎ立てています。日本国側の正当な主張を、声の大きさでかき消そうとするかのように…。

 竹島は、違法行為によって奪われた領土なのですから、韓国に遠慮をする必要は全くありません。被害国が加害者に阿っているようでは、正義が実現するはずもないのですから。竹島の日の記念式典の政府主催を見送るならば、日本国政府は、ICJへの単独提訴の手続きを進めるなど、竹島を取り戻すための政策立案を急ぐべきと思うのです。

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