時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

対馬市仏像返還要求-法的措置も辞さずで圧力を

 韓国地裁の仮処分により、韓国人窃盗団による盗品でありながら、対馬の地に戻れなくなっている二体の仏像。韓国の裁判所の決定は、法的根拠がない”不法処分”と言わざるを得せん。こうした中、韓国側の態度に業を煮やした対馬市の財部市長が、島民1万7千人の署名を携えて韓国政府に返還要求に赴くと報じられています。

 韓国は、常に、竹島と同様に、”奪ったものは返さない”という忌々しき態度ですから、対馬市の訪問団の入国さえ許可されない可能性もあります。報道によりますと、この訪問の日程については、韓国側との調整が未だについていないそうです。あるいは、韓国政府は、釜山地裁の仮処分を持ち出して、司法の独立を盾に”返したくても返せない”と言い訳するかもしれません。韓国側からしますと、仏像を返却することは、政府が、自国の裁判所が決定した仮処分が否定することになるからです(仮処分そのものが、不法なのですが…)。韓国に近代国家の原則たる権力分立が成立しているとも思えませんので、あるいは、裁判所の判断など無視して、”政治的”に返還に応じる可能性もないわけではないのですが…。何れにしましても、この事件、法に従って、盗品を返還しようとしない韓国側に非があることは明白です。

 これまで、日本国は、韓国に対しては、極めて寛大な態度で接し、悪事も大目に見てきましたが、こうした態度を続けたのでは、韓国の横暴を助長するばかりです。韓国の返還拒否は、ユネスコ条約にも違反しているのですから、日本国政府、あるいは、対馬市は、この問題を国際仲裁に付してはどうでしょうか(国際仲裁であれば、地方自治体も当事者になれるはず…)。法的措置も辞さずの構えで圧力をかけませんと、盗まれた仏像は、島民の方々が待つ対馬の地に戻ってこないと思うのです。

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