時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮の遺骨調査の実施を-終戦直後の悲劇

 本日、終戦を前後して、北朝鮮の地に埋葬されたとされる日本人の遺族が、遺骨の埋葬場所を訪問したと報じられております。2000名ほどが、疫病や栄養失調によって亡くなったと説明されておりますが、それは、事実なのでしょうか。

 今日、犯罪捜査にも活用されているように、遺骨の鑑定は、生前の様子、そして、死亡時の様子を知る有力な手掛かりなそうです。北朝鮮が遺骨ビジネスを企んでいることは、しばしば指摘されておりますが、北朝鮮側の言い分を鵜呑みにする前に、日本国政府は、遺骨調査を実施すべきではないかと思うのです。例えば、DNA鑑定を実施すれば、日本人であるのか否かが判明しますし(北朝鮮は、別人の遺骨を返還した前歴がある…)、死亡時の状況も把握できます。疫病と栄養失調によって、一時期に2000名もの日本人が突然になくなることは不自然ですので、別な死因があったことは、容易に推測できます(通常ならば、荼毘に付したのでは…)。敗戦を迎える以前にあって、既にソ連軍と抗日朝鮮人組織が南下を開始し、一般の朝鮮人も加わる形で日本人に対する虐殺があったことは、今日では、ようやく、国民の間で知られるようになりました。銃弾による破砕や投打による骨折など、遺骨に暴力を受けた跡があれば、この無残な悲劇を、証拠を以って裏付けることができます。

 日本国政府は、自国の歴史を確認するためにも、科学技術の手を借りることで、無念にも異国の地で遺骨となった方々に、当事の状況をつぶさに語っていただくべきと思うのです。記録されるべき歴史として。

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