時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

村山談話は国際共産主義の罪隠し?

 村山談話は、第二次世界大戦終結から50年を経たことを記念して、1995年に、当時、首相であった村山富一氏によって公表されたものです。この談話、後々まで尾を引くことになりましたが、その背景には、何があったのでしょうか。

 1991年12月、ソ連邦もまた、東欧革命の波をかぶる形で崩壊し、共産党一党独裁体制は消え去ることになりました。その後、ロシアでは、旧ソ連邦時代の資料なども公開され、第二次世界大戦の経緯やコミンテルンの活動などについても、情報が漏れ伝わるようになりました。その結果、”細胞”の如く世界各地に送り込まれていたソ連邦工作員たちの活動の一端も知られるようになり、第二次世界大戦以前の段階にあって、相当数のコミンテルン工作員たちが、各国の政権内部で、秘密工作に従事していたことが判明したのです。資料から見えてくる真相は、第二次世界大戦の第一義的な責任は、ソ連邦、並びに、国際的な共産主義組織であったコミンテルンにあったということでです。村山元首相が、社会党出身者であったことを考えますと、氏が、談話において、日本国による”侵略戦争”を殊更に強調した背景には、共産主義者の責任を、何としても日本国に押し付けたい一念があったのかもしれません。

 そして、共産党一党独裁を堅持している中国は、今なおも、日本国に対して”侵略国家”のレッテルを張り、糾弾し続けています。戦争責任はどこにあるのか。共産主義者達の頑ななまでの態度に、真の責任者の姿が見え隠れしていると思うのです。

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