時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

竹島略奪-韓国の”自尊心”とは

 先日、韓国の朴大統領は、竹島の不法占領に関して”韓国の自尊心”と表現し、あくまでも同島を返還しない姿勢を暗に示したそうです。韓国の”自尊心”とは、一体、何を意味するのでしょうか。

 日本国が竹島を正式に島根県編入した1905年以前において、韓国が、同島に施政権を及ぼし、領有していたことを示す証拠は一切ありません(そもそも、島の名称が違っている…)。最近、1950年代の韓国政府の内部資料から、韓国自身も、この事実を認めていたことが確認されたそうです(ネット情報による…)。国際法上、領有権を主張する根拠がないにも拘わらず、韓国が、竹島を武力で占領したことは、紛れもない事実なのです。百歩譲って、たとえ根拠があったとしても、武力による現状の変更は、国際法に違反する行為でもあり、この点、韓国は、言い逃れができない立場にあります。朴大統領は、父大統領の時代から竹島をめぐる事情については、国民よりも情報が入手しやすい立場にあったわけですから、自国の主張が不当であることは、百も承知なはずなのです。にも拘らず、”自尊心”という言葉で、領有を正当化できると考えているとしますと、それは、国際社会の常識に反しています。他国の領土を奪った国が、国の体面を維持するために、その違法行為が許されるとしますと、あらゆる国が、他国を侵略しながら”自尊心”を持ち出して、自己正当化を図ることになりかねません。これでは、犯罪者が、自己のメンツを保つために、警察や被害者に対して、”罪を追求するな”と要求するようなものです。

 韓国が”自尊心”を維持したいのならば、素直に過去の罪を認め、日本国に竹島を返還する以外に道はありません。他国の領土を略奪した国は、国際社会では、不名誉な存在=犯罪国家としか見なされないのですから。

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