時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

不吉な日米韓の三国同盟

 アメリカのケリー国務長官ヘーゲル国防長官のアジア歴訪は、日米韓の結束を表看板としながらも、間でさざ波を立てているようです。一部報道によりますと、アメリカは、将来的には、日米韓三カ国の”三国同盟”を視野に入れているとも伝わりますが、この三国同盟、日独伊三国同盟に負けず劣らず、不吉な予感がします。

 第二次世界大戦における日独伊三国同盟もまた、必ずしも一枚岩ではなく、陰では中国においてドイツが国民党を支援し、日本国もまた、ヒトラー政権の意向を無視して、密かに迫害されていたユダヤ人を救済していました。とはいうものの、表面的には三国の結束は維持され、戦局の悪化の中、ヒトラーは、日本国が同盟を破棄せず、最後まで同盟の信義を守ったことに驚嘆したとも伝わります。結局、日独伊の三国同盟は敗戦の憂き目を見るのですが、日米韓の三国同盟は、先の戦争にも増して、分裂含みです。何故ならば、裏面どころか表面において、既に日韓が激しく対立しているからです。先の大戦では、韓国は、日本軍の一員として闘いながら、敗戦間際には裏切り行為に走り、戦後に至っては、竹島略奪の挙に出ております。日本国側の対韓不審は拭い難い一方で、反日政策を強行する韓国側も、日本国を一切信用しておりません(自衛隊の上陸を拒絶している…)。しかも、近年、韓国は、元宗主国であった中国に靡いており、軍事的な協力関係も構築しているそうです。北朝鮮とも、裏では手を結んでいるとも噂されており、この点においても、同盟国としての信頼性に欠けています。半島有事では、日本国の自衛隊が援軍として韓国を援ける形となりますが、尖閣諸島に危機が到来しても、中国の手前、韓国軍が動くかどうかは疑問なところです(条約を護らない韓国が、最後に寝返る展開も…)。

 アメリカの立場としては、日韓の関係改善によって三国の結束強化を図りたいのでしょうが(あるいは、韓国を日本に押し付けたい?)、こればかりは無理というものです。日米韓の三国同盟は、日本国にとりましては、悪夢でしかないと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>