時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

河野談話-過ちて改めざる是を過ちと謂う

 産経新聞のスクープにより、河野談話の根拠は失われたのですが、今後の河野談話の扱いについては、一旦、公表された以上、破棄や撤廃は、日本国の信頼を損ねるとして反対する意見もあるようです。

 しかしながら、”過ちて改めざる是を過ちと謂う”、”過ちては改めむるに憚ることなかれ”、そして英語でも、”He is doubly fond that justfies his fondness”といった諺がありますように、間違いを改めずにそのままにしておくことこそ、最大の誤りであり、愚かなことではないかと思うのです。上記の反対意見は、日本国の体面を配慮してのことでしょうが、河野談話の根拠が崩れたにも拘わらず、これを頑なに維持しますと、日本国は、嘘を容認する国、あるいは、韓国の嘘に屈した国、として、国際社会から謗りや侮蔑を受けることになります。しかも、河野談話を放置すれば、日本国は、先の大戦において”20世紀最大”とも表現される非人道的な行為を働いたことになり、末代まで汚名を着せられることになるのです。長期的な視野に立ては、河野談話は破棄したに越したことはありません。

 敢えて嘘を飲み込む犠牲的な行為は、善良な人々を護るために為されてこそ美談となるのであり(それでも、自国や国民の名誉を慮れば、心を鬼にしなければならない時もある…)、他者を貶めようとする悪意のある者に対してこれを行いますと、捏造や詐欺の加担者に堕します。日本国の名誉が回復するのであれば、河野談話の見直しという一時の恥は、些細なことに過ぎないと思うのです。

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