時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

最善の解決策は中韓による領有権主張の取り下げ

 遂に、これまで静観してきた日本国の外務省も、尖閣諸島竹島に関する動画を作成し、ユーチューブに公開しました。今後は、英語、中国語、韓国語、スペイン語アラビア語など十か国語に翻訳される予定とのことですので、国際社会においても、日本国の主張が浸透することが期待されます。

 ところで、尖閣諸島については、中国は、”棚上げ”こそ最善の解決策のように思い込ませるよう、周恩来氏や鄧小平氏などを繰り出して、言論操作に努めてきました。このため、日本国内でも、中国側の棚上げ論に同調するマスコミや知識人が散見されます。将来の世代に解決を託することこそが、賢い解決方法であると…。一方、韓国は、と申しますと、竹島動画に対する抗議の論評では、領有権主張を断念するよう日本側に求めています。この言い方からしますと、韓国は、自国の歴史的、並びに、法的な正当性を証明することは諦め、日本側に領有権の放棄を迫る作戦に変更したようにも受け取れます。強圧的に脅せば、日本国が屈するのではないかと考えているようです。つまり、両国とも、内心では、自らの領有権主張に正当性がないことを知っているのです。

 中韓が、今後とも、無理筋の要求を続けますと、国際社会における法の支配に対する重大な脅威ともなります。尖閣諸島、並びに、竹島問題の、ICJにおける解決に優る最善の解決策とは、中韓が領有権の主張を潔く取り下げることなのではないかと思うのです。

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