時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

創氏改名は朝鮮文化の尊重だったのでは?

 日本国による朝鮮半島の統治政策に関しては、しばしば創氏改名が取り上げられ、日本国が”アイデンティティーでもある朝鮮名”を奪ったとして批判されています。ウィキペディアの英語版でも、日本統治の悪しき面として説明されていますが、よく考えても見ますと、逆なのではないかと思うのです。

 ロシア帝国の他民族支配などを見てみますと、確かに、ロシア風の氏名を押し付けるといった強制的な同化政策を見ることができます。しかしながら、当時の日本国が行った創氏改名は、朝鮮籍の人々からの要望を受けたものであり、上からの強制同化政策とは違っています。仮に、強制同化しようとすれば、より早い段階で実施していたでしょうし(併合は1910年で創氏改名は1940年…)、朝鮮姓を残すといった方法は採らなかったことでしょう。戸籍の記載は、姓(朝鮮)+氏(日・朝選択)+名(日・朝選択)であり、朝鮮名が完全に消されたわけではないのです。もとより、朝鮮には、併合以前にあっては、姓のない国民も多く、併合後の戸籍編纂に際して新たに付けた者もおり、また、両班の家系に偽ることもあったそうです(現在では、韓国人の大半が、祖先は両班と主張…)。韓国人の姓が中国と同一であるのも、中国の属国であった時代に中国風に改姓したからです。つまり、創氏改名とは、事大主義ゆえに、氏名の”擬製”に寛容な朝鮮半島の文化に合わせた措置であり、日本の慣習の強制どころか、逆に、朝鮮側からの要望による朝鮮の慣習の尊重であったと見ることができるのです。

 一方、日本国では、古来、正々堂々と自らの名を名乗ることは、初対面の相手からの信頼を得るための礼儀の第一歩であり、名を偽ることは、相手を騙す行為とされてきました。ここは日本国なのですから、在日韓国・朝鮮の人々は、本名を名乗るという日本の慣習にこそ合わせるべきです(本名を名乗ることは、グローバル・スタンダードでもある…)。通名を廃止しない限り、在日韓国・朝鮮の人々が日本人から信頼を得ることはできないのではないでしょうか。

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