時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

他宗教の人々も慰霊を靖国神社に任せては

 靖国神社については、政教分離の原則からの批判もあり、これまで、無宗教の追悼施設を建設する案も議論されてきました。神道との特別な結びつきは違憲であると…。

 しかしながら、憲法が禁じているのは特定の宗教団体と国との結びつきであり、古来、日本人が信仰してきた伝統宗教との遮断を意図しているわけではありません。戦地に赴かれた方々が”靖国で会おう”を合言葉としたことに配慮しますと、靖国神社において慰霊を行うことが最も御霊の意に沿う自然な形でもあります。一方、他宗教の方々からは、神道が強要されているとの批判もありますが、魂を悼むことが人類普遍の行為であり、宗教に多様性があろうとも、慰霊の心は奥底において共通していると信じるならば、慰霊を他宗教に任せるということも一つの考え方です。様式の違いは、表面的なものに過ぎないのですから…。

 他宗教の人々が、声を張り上げて靖国神社を批判する姿は、どこか不寛容な”異教排斥”のイメージも付きまといます。無宗教追悼施設の建設を求めるよりも、慰霊の様式に対してより寛容であってもよいのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>