時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東京都知事選はマスコミ選挙誘導の終焉となるか?

 東京都知事選については、マスコミが二強構図へと誘導する中、ラジオNIKKEIが実施した世論調査によりますと、田母神俊雄氏が、75.64%という圧倒的な数字で支持を集めているそうです。

 もし、この数字が有権者の凡その投票傾向を表しているとしますと、東京都知事選は、マスコミによる選挙誘導の終焉を意味することになるかもしれません。過去の選挙を振り返ってみますと、マスコミの応援には、絶大な効果がありました。小泉劇場もマスコミによる演出がありましたし、民主党への政権交代もまた然りです。ところが、この誘導、何度も繰り返していく内に、効果は失われてゆくものです。特に民主党への政権交代による失政は、マスコミの世論誘導に対する国民の批判を強めるきっかけともなりました。大多数の有権者が、民主党に失望したのみならず、マスコミに騙されたと感じたのですから。

 一旦、騙されたとする認識が生まれますと、選挙に際してマスコミを信用する国民の数は激減します。都知事選に際しても、二強構図に誘導せずに、事実をありのままに伝えれば、信頼回復もあり得たかもしれません。しかしながら、都知事選でも誘導を試みたとしますと、”懲りないマスコミ”のイメージが強まります。都知事選の結果は開票を待たなければなりませんが、この選挙は、東京都のみならず、マスコミの運命をも決めるのではないかと思うのです。

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