時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東京都知事選-田母神現象の意味

 ラジオNIKKEI世論調査で80%を超える支持を集めたため、ネット上では、東京都知事選は、田母神俊雄氏が圧倒的な得票数で当選するのではないか、とする予測が飛び交っております。田母神氏が有権者の支持を集めているとしますと、それは、何を意味するのでしょうか。

 二強構図の大きく後退し、田母神氏が混戦から抜け出したとしますと、その理由は、普通の日本人の認識が変化してきたからではないでしょうか。これまで、諸外国からは”日本国は経済は一流、政治は三流”と揶揄されつつも、経済が好調であれば、政治は、政治家や官僚に任せておいても大丈夫、とする意識が日本人一般にありました。ところが、ネット社会ともなれば、マスコミを介さずして、国民の多くは、政治家や政界に関する情報に直接に接するようになります。政治の世界が、民潭、総連、宗教団体、一部利益団体…などに牛耳られており、国民一般の利益に反する政策が遂行され、政治家の多くも帰化系であることを知ることで(明らかな過剰代表…)、”日本喪失”の危機感さえ芽生えるようになったのです。特に、民主党政権の誕生は、この事実を白日の下に晒しました。この結果、有権者が、日本の国家と国民の一般的な利益を擁護し、常識と良識を備えた人物を政治家に求めるようになったことは、当然の成り行きでもあります。

 世論の変化に最も敏感であるべき政党や政治家が、この地殻変動とでも言うべき変化に気が付かなかったことは、まことに残念なことです。田母神現象が、日本国民一般の政治意識の変化の現れであるならば、日本国の政治もまた、今後、大きな変貌を遂げてゆく可能性があると思うのです。

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