東京都知事選-マスコミの次なる作戦は沈黙作戦？

　ネット上では、東京都知事選はホットな話題ですが、田母神氏優勢の報を受けてか、マスコミの東京都知事選に関する報道は、気のせいか減少してきているように思えます。マスコミは、どうやら、二強構図作戦から、有権者の選挙への関心を低下させる作戦へと方針を転換させたようなのです。

　有力候補者と目されている枡添氏は、自民党都議連をはじめ、創価学会や連合の支持をも受けています。いわば、左右両勢力や宗教団体を束ねる形で陣営固めに邁進しており、連合は民主党の支持母体ですので、枡添氏は、自公民共立の候補者と言っても過言ではありません。おそらく、二強構図に無理であると分かった時点で、候補を枡添氏一人に絞ったのかもしれません。この状態ですと、投票率が低ければ、当然に組織票が効果を発揮し、枡添氏の当選の確率は格段に上がります。メディアに頻繁に出演させるなど、積極的に枡添氏を押すわけではないものの、有権者の関心を都知事選から逸らすことは、消極的ながらも枡添氏を当選させるための有効な手段なのです。

　枡添氏が当選すれば、特定の集団を優遇し、普通の日本人の人々が不利益を被ることは、予想される事態です。自由投票こそが民主主義の神髄なのですから、”組織”に属している人々は、上部の支持方針に縛られずに、自らの判断で一票を投じるべきではないかと思うのです。

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