時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

竹島問題-韓国には歴史的根拠はない

 不思議なことに、日本人の知識人であっても、竹島については、日韓両国に歴史的な根拠があるような言い方をされている人がいます。しかしながら、韓国には、竹島に関する歴史的根拠は、一切ない、というのが現実なのではないでしょうか。
 
 日本国の場合、江戸時代に竹島(現在の鬱陵島)を経営し、松島(現在の竹島)を中継地として利用していたことは、古文書にも残る動かしがたい歴史的な事実として確認することができます。元禄時代に行われた鬱陵島をめぐる日朝交渉の記録は韓国でも現存していますので、事実確認は容易です。一方、韓国のいう”歴史的根拠”とは、文献の恣意的な解釈や牽強付会によるものであり、事実そのものは存在していません。過去の文献に見える于山国や石島といった別の島の名を、現在の”独島”と言い張っている過ぎないのです(”独島”という名が登場するのは1904年以降…)。日韓の歴史的根拠は、同列に論じることはできないのです。
 
 日本国とは違い、韓国の場合、過去に領有していた事実が全く存在していないのですから、それらしい古文書を並べても、歴史的根拠にはなり得ません。韓国の認識している”歴史”とは、事実ではなくファンタジーですので、”事実なき歴史”は、早晩、崩壊する運命にあると思うのです。
 
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