時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

河野談話の元慰安婦証言見直さず-韓国への配慮は裏目に

 2014年5月31日、バージニア州フェアファックス郡庁舎において、アメリカで5基目とされる慰安婦像の除幕式があったそうです。この碑文にも、20万人強制連行説が刻まれており、捏造された歴史がさらに流布される恐れがあります。
 
 ところで、先日、日本国政府は、河野談話の再検証作業に際して、元慰安婦の証言の再検証は行わないと説明しました。事実上不可能としていますが、既に元慰安婦達の証言は産経新聞により再検証されており、相当数の虚偽や誤認があることは判明しております。おそらく、韓国側の反発と元慰安婦の立場を慮って証言内容には踏み込まないとしたのでしょうが、結局は、その配慮は裏目に出てしまったのではないかと思うのです。元慰安婦証言に信憑性がないことは、韓国政府も十分に承知しているはずですので、通常の国であれば、日本国側の配慮に感謝し、慰安婦像の建設を止めるといった対応を見せるはずです。ところが、韓国側は、元慰安婦の証言が日本政府によって再検証されないことをこれ幸いと、大手を振って反日宣伝の強化に乗り出したのです。
 
 またもや、韓国への配慮が仇で返されるという歴史を繰り返してしまった日本国政府。経験からも学ばないとすれば、何時になったら失敗の繰り返しを止めることができるのでしょうか。
 
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