時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国家戦略特区問題-外国人家事サービスの家庭の家事はどうなるの?

 政府は、国家戦略特区の具体的な内容の一つとして、外国人家事サービスの受け入れ認める方針を示しています。しかしながら、この案には素朴な疑問があるのです。
 
 疑問点とは、外国人家事サービスの家事はどうなるのか、という問題です。政府は、女性の社会進出促進策の一つとして説明し、共働きの家庭を対象とした家事代行を想定しています。しかしながら、炊事、洗濯、掃除、子育てといった家事代行の職務内容からしますと、女性が従事するものと推測されますので、こうした女性にも家庭があるはずです。となりますと、誰が、これらの女性の家庭の家事を担うのでしょうか。家事労働で得た所得を、そのままそっくり自宅の家事労働の女性に支払うといった無意味な行動をとるとは思えません。それとも、こうした問題が発生しないように、外国人家事労働サービスの受け入れは、法律によって、単身の女性に限定するのでしょうか。
 
 外国人の家事サービスが低賃金ともなりますと、日本人のお手伝いさんが職を失いますし、その一方で、この制度は、外国人女性にもしわ寄せが行く制度に思えてならないのです。
 
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