韓国の集団的自衛権反発－中韓接近の証？

　集団的自衛権の行使を容認した日本国政府に対して、韓国は、反発を強めているそうです。日本国は、再び危ない軍国主義の道を歩み始めた・・・と。

 

　韓国の見解は中国と瓜二つなのですが、集団的自衛権の本来の働きからしますと、韓国にとりましては、日本国の集団的自衛権の行使は、必ずしも不利益とはならないはずです。日本国内での議論は不透明ではあるものの、朝鮮有事に際して、自衛隊が米軍を支援する可能性が以前よりは高まりました（もっとも、日本国内では韓国支援には反対論が強い…）。言い換えますと、北朝鮮にとりましては、対韓攻撃のハードルが高くなるのです（抑止力が強まる…）。しかしながら、韓国の軍事的な位置がアメリカから中国寄りにシフトしたとしますと、日本国の集団的自衛権の行使は、否定すべきものへと転じます。中韓同盟の共通の敵は、日米となるからです。

 

　このように考えますと、韓国の反発は、図らずも、中韓接近を物語っているのかもしれません。そして、今後、日本国にとって真に必要となるのは、中韓包囲網としての集団的自衛権となるかもしれないのです。

 

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