時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

逆切れする舛添知事

 訪韓に際して、卑屈な態度が批判された舛添東京都知事。帰国後も、舛添知事は、逆切れこそすれ、都民に対する説明責任は怠っているようです。
 
 帰国後の記者会見の席で、知事は、「『もっと頭下げてもいいくらい』とそういう風に思わないと、建設的な事ができない」などと見解を語ったそうです。しかしながら、何故、知事は、もっと頭を下げるべきと考えているのでしょうか。昨日も本ブログで指摘しましたように、今では、日本国民の多くは、韓国に対して被害者意識を持っています。つまり、韓国を加害国と認識しているのですから、”もっと頭を下げるべき”とする知事の主張は、被害者は加害者に対して低姿勢を貫ぬくべき、と主張しているに等しくなります。被害者が、加害者に頭を下げれば、”建設的な事”ができるのでしょうか。一般の日本国民は、加害者こそ被害者に頭を下げるのが当然と考えているのですから、この釈明は、火に油です。
 
 反省の色の微塵もなく、より卑屈になって接するべきと一般の日本人に向って説く舛添知事の逆切れには、背筋が寒くなります(日本国内の空気を全く読んでいない…)。政治家であるならば、せめて、卑屈となるべき理由と氏が描く”建設的な事”とは何かを、具体的、かつ、詳細にに説明すべきと思うのです。
 
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