時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

子宮頸がんワクチン問題の怖さ-日本女性の知能低下のリスク

 難病治療研究財団の研究チームの分析によりますと、子宮頸がんワクチンの副作用の報告件数は、2500件あまりにも上り、その内、重症化の事例は1112件を数えるそうです。このワクチンについては、無料制度の下での接種開始時から危険性が指摘されておりましたが、結果を見ますと、やはり悪い予感が当たってしまったようです。
 
 子宮頸がんワクチンに対する主たる危険性は不妊化とされてきましたが、記事を読みますと、別な側面においても深刻な問題が潜んでいるように思えます。何故ならば、副作用の症状は、痙攣・歩行困難、記憶障害などの中枢神経系の障害や視力や聴覚の低下などの感覚器異常など、どれも、脳機能の低下を示しているからです(数学が得意であった子が計算ができなくなる計算障害の事例もあるらしい…)。このことは、ワクチンを接種した年代の女子の知的能力が、全般的に低下する可能性を示しています。重症例が1112件報告されているとしますと、他者からは判別できない軽度な副作用を含めれば、被害数はさらに増加することでしょう。子宮頸がんの発症数は年間9800人であり、その内、死亡に至るのは2700人なそうですが、ワクチン接種で1112人が重症化したとしますと、どちらがリスクが高いかわかりません(ワクチンを接種しても100%発症しないとは限らない…)。しかも、がんは検診や摘出手術等で予防や治療が可能ですが、副作用の方は、生涯にわたり神経系や感覚系において障害を残す可能性があります。
 
 ”皆が接種しているから”という理由で、リスクの警告を無視してワクチンを接種した家庭も多いとも聞きますが、子宮頸がんワクチンの副作用は、空気に流されやすい日本人のリスク管理の甘さをも表してもおります。リスクが潜在する問題に関しては、国民一人一人が心して対応しませんと、リスクを回避したつもりが、より深刻なリスクに見舞われることになりかねないと思うのです。
 
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