時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:チンパンジーは共食いをする

 
今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。チンパンジーの悪しき特徴として、今日は、第3番目の特徴を指摘させていただきます。この第3番目の特徴は、実は、とってーも、‘恐い特徴’なのです。
 
 第3番目の特徴、それは…
 
 ③チンパンジーは共食いをする
 
 という悪しき特徴です。チンパンジーの悪しき特徴の第2番目の特徴として指摘させていただきました「② 他者から略奪して配る猿が、‘偉い猿’である」は、この③の特徴と関連しております。猿の場合、集団で狩りを行うことで、略奪して配る物質とは、自らの群れ以外の猿であったりするのです。
 
 猿の群れの食事といいますと、猿山で餌のバナナなどの果物を食している映像によって牧歌的にイメージ化されておりますが、ダーウィンの進化論が、発表当初より人々によって嫌悪された理由は、実は、野生のチンパンジーの③の生態にあるのではないか、とわたくしは考えております。
 
仮に、人類のなかには、この③の特徴を残している人々がいたといたしますと、それは、まさしく、‘人食い人種’ということになります。ヘロドトスの『歴史』にもありますように、人類のなかには、本当に‘人食い人種’が存在しているようなのです。
 
 ここで、興味深い科学的報告に注目してみる必要があります。それは、共食いをする生物種は、脳機能障害を起こす病気に罹り易いということです(狂牛病など…)。ヘロドトスが、‘人食い人種’は‘未開の地’にいる人々であると考えたように、‘人食い人種’の未開性や野蛮性の原因は、その共食いの習慣にあるのかもしれないのです。あたかも‘神様の見えざる啓示’であるかのように、‘共食い’という行為は、脳機能の低下レベル化、もしくは、脳の機能不全を示唆しているのかもしれません。
 
(続く)
 
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