時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国仁川アジア大会―”最悪の大会”と評される理由

 今月19日より、韓国の仁川で開幕したアジア大会。アジアの諸国が集うスポーツの祭典となるはずなのですが、聞こえてくる声は、どれも芳しくない評判ばかりです。
 
 韓国の国際スポーツ大会の誘致熱は凄まじく、次回の冬季オリンピックも、平昌で開催される予定です。おそらく、誘致活動には巨額の資金が投じられたことでしょう。しかしながら、いざ、大会が始まりますと、競技のための施設整備や大会運営に費やされた予算が貧弱であることは一目瞭然です。報じられるところによりますと、大会の運営費は、前回の中国大会と比較しますと、わずか6分の1とも指摘されています。日本国のマスコミが宣伝してきた”先進国韓国”のイメージとのあまりの落差に、唖然とせざるを得ません。しかも、劣悪な待遇のために、仕事を投げ出した韓国人ボランティアも多数出現しており、運営の杜撰さとスタッフの無気力さに各国の選手からも不満の声が上がっています。誘致に際しては組織役員等を気前よく接待し、実際の大会では、外国選手達に対しては冷遇のみならず、スポーツマンシップに悖る妨害まで行うというのでは、アジア大会は、”韓国の、韓国による、韓国のためのイベント”としか言いようがありません。
 
 アジア大会の開催国となった以上、限られた予算であれ、参加した全ての国と選手達のために最善を尽くすべきです。仁川のアジア大会が、指摘されているように”最悪のアジア大会”という不名誉な評価を得るならば、それは、韓国の自国中心主義の末路であると思うのです。
 
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