時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:チンパンジーと同じ悪しき特徴を有してしまっている人々の支配欲は要注意事項

 今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。類人猿から人類への進化の過程におきまして、チンパンジーと同じ悪しき特徴を有してしまっている人々が、この地球上に‘人類’として存在してしまっている問題について、指摘させていただいておりますが、今日は、こうしたチンパンジーの悪しき特徴を残している人々の ‘支配欲’の問題について、意見を述べさせていただきます。
 
この‘支配欲’の問題は、「① オスのチンパンジーにとって、群れにおける序列が、人生ならぬ‘さる生’のすべてとなっている」という悪しき特徴に由来しております。オスのチンパンジーにとりまして、いわゆる‘ボスざる’となることが、人生ならぬ‘さる生’のすべてとなっておりますことは、すべてのチンパンジーは、トップに立って、他のすべてのチンパンジーを支配するという欲望が、本能的に極めて強いということを意味しております。したがいまして、この①の特徴を有している人々もまた、極めて‘支配欲’が強いということになってまいります。
 
このような‘支配欲’によって成り立つような社会は、実は、人類が築き上げてまいりました‘相互に権利を認め合う’という人類のすべての人々が有する基本的権利を互いに尊重することに基礎を置いた市民社会とは、相容れないものなのです。
 
以前、本ブログにて、今日の国際社会における常識は、‘反チンパンジー主義anti-chimpanzeeism’であると述べました。いわば‘まともな人類’は、ミラーニューロンを生涯保持しているがゆえに、個人レベル、国家レベル、世界レベルにおきまして、生存権や所有権も含め、自己の基本的権利のみならず、他者の基本的権利をも尊重し、他者と協調してゆくことをよしとする価値基準が、世界の常識となっているということになります。
 
しかしながら、チンパンジーと同じ悪しき特徴を有してしまっている人々が、仮に、社会を築きますと、為政者と国民との関係は、支配者と、何ら権利を有さない他のすべての隷属民といった関係、すなわち、‘独裁体制’ということになります。この‘支配欲’の問題が、現在、特に深刻である理由は、「イスラム国」が、「イスラム国に加われば、支配者となることができる」と人々に説いて、洗脳、勧誘するといった方法を用いているからです。すなわち、もとより‘人を支配したい’という欲望の強いチンパンジーと同じ悪しき特徴を有してしまっている人々が、「イスラム国」による勧誘に乗ってしまうのです。
 
このことは、「イスラム国」に参加する人々のメンタリティーや行動形態のすべてが、チンパンジーに近いことを意味しており、このような人々が、たとえ政府をつくりましても、決して、よりよき市民社会はもたらされません。「イスラム国」の他にも、世界には、人類のチンパンジー化につながるような悪しき権力体が、存在していることでしょう。このように考えますと、‘まともな人類’は、決して、チンパンジーと同じ悪しき特徴を有してしまっている人々の行動に対しまして、警戒を怠ってはならないのです。
 
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(続く)