時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日中合意文書-中国人の本音を隠したNHK

 APECを舞台とした日中首脳会談に先立って、日中合意文書なるものが公表されました。両国同時に発表されたためか、NHKでも、一般中国人の反応を街頭インタヴューとして報じたのですが、数時間後に流された二回目の映像では、重要な部分が削除されていたのです。
 
 インタヴューに答えていたのは、女子大生とみられる若い女性なのですが、一通り日中首脳会談の開催を歓迎する旨のコメントを述べた後、”日本国からはとれるるものは、みなとるべきだ”といった内容の言葉を続けています。この発言から推測されることは、中国の一般国民の中には、日本国から何かを奪うことに対して罪悪感がない人、そして、おそらく尖閣諸島も日本国の領土であることに気づいている人が少なくないことです。つまり、日本国を、友好関係の下で協力して発展してゆく相手国とは見なしてはいないのです。この発言が、多かれ少なかれ、一般の中国人の本音であるとしますと、日本国民もまた、中国人の本心を事実として知っておくべきです。
 
 この重大な発言部分をNHKがカットしたのは、日本国民の反発を恐れての自己判断か、あるいは、NHK内に同居している中国電視台の”検閲”の結果なのかもしれません。NHKと中国との結託こそ、日本国民に事実を隠し、情報を中国寄りに統制する手段となっているのではないでしょうか。
 
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