時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

沖縄県知事選で仲井間氏が敗北した理由

 昨日、沖縄県では、辺野古への基地移設を訴えた翁長雄志氏が初当選しましsた。それでは、何故、自公が擁立した現職の仲井間氏は、再選を果たすことができなかったのでしょうか。
 
 その理由としては、幾つかの点が推測されます。第1に、この選挙結果は、沖縄県民の本音が現れたのではないか、ということです。確かに、普天間基地の騒音問題等を理由に基地移設を訴えてきたものの、本心では、基地周辺住民の失業問題に直結するため、基地の維持を望んでいるのかもしれません。第2に、仲井間氏が、久米村出身の中国系移民の子孫であることも、マイナスに影響した可能性があります。つまり、翁長氏の方が沖縄を代表しているとする県民意識が働いたのかもしれません。第3に、仲井間氏には健康不安説があり、”長期政権化”に対して県民が危惧したとも考えられます。第4に考えられる点は、背後に中国による翁長陣営に対する有形・無形の選挙支援が存在していた可能性です(これは、憶測に過ぎませんが…)。
 
 中国の覇権主義が沖縄に忍び寄る中、中国寄りの左派系県知事の誕生は、日本国の安全保障上のリスクを高める懸念があり、必ずしも歓迎すべきことではありませが、保守側もまた、沖縄県民の本心や心情を汲むような候補者の人選をいたしませんと、結局は、沖縄県民に災いをもたらすと共に、国益をも損ねることになるのではないかと思うのです。
 
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