時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮半島の南北の”建国者”は日本統治時代を知らない

 韓国は、本日から竹島において軍事訓練を実施するそうです。日本国政府に首脳会談を呼びかけたのは、日本から譲歩を引き出すためにポーズに過ぎなかったようです。
 
 ところで、韓国も北朝鮮も、その過激な反日教科書が示すように、戦後、一貫して日本国による併合を糾弾し、過酷な植民地支配であったと決めつけてきました。しかしながら、その実態が両国の教科書の記述とは著しく異なることは、アレン・アイルランド氏による『The New Korea』の記述を読めば一目瞭然です。搾取どころか、財政ひとつ見ても、日本側の出超なのですから。今日でいえば、朝鮮半島の財政は、日本国からの手厚い地方交付税交付金によって支えられていたのです。朝鮮半島の近代化に貢献したにも拘わらず、日本統治時代が歪められて語られる理由は、韓国も北朝鮮も、その”建国者”が、日本統治時代を経験していないからではないでしょうか。韓国の第一代大統領の李承晩はアメリカに移住し、上海で独立活動に従事した人物であり(もっとも、不品行が咎められて除名…)、北朝鮮の初代首領の金日成は、満州周辺でソ連邦の後ろ盾を受けて抗日闘争を指揮していたとされています。どちらも、真の日本統治時代を知らず、自己のイデオロギーや日本=絶対悪のイメージのみで国民を洗脳した可能性が高いのです(憲法にも描き込んでいる…)。
 
 事大主義が染み付いていますので、両国の国民もまた、日本統治時代の実像を知りながらも、朝鮮半島の諺通り、”見ずに落ちた犬は叩け”とばかり、敗戦国の日本国をバッシングしたのでしょう。こうした歴史的な経緯を考えましても、日本国と朝鮮半島両国との関係改善は、極めて困難なのではないかと思うのです。
 
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