時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

NHKの紅白歌合戦は必要?

 テレビの全国的な普及もあって、年末にNHKが放送する紅白歌合戦は、大晦日の国民的恒例行事とも称されてきました。しかしながら、昨今の様子を見ますに、そろそろ、紅白歌合戦も曲がり角に差しかかっているようにも思えるのです。
 
 昨日、NHK紅白歌合戦の出演者を発表したことで、マスコミの多くも、歌手の当落を話題として取り上げていました。芸能関係に疎いため、出演者のリストを眺めましても、ほとんど名前さえ分からないのですが、奇異に感じるのは、”48”の名が付くアイドルグループが、3チームも選出されていることです。秋元康氏が発案したとされるこのアイドル商法、どこか、大陸や朝鮮半島の風味も感じられ、実際に、アジア各地にこの方式のビジネスを広げようとしているそうです。正直申しまして、”軽薄”という文字が頭をかすめ、”アイドル”とは、真の意味での女性の活躍とは正反対の存在ですので、まったくもって感心できないのです。アイドルグループの不自然な選出は、紅白歌合戦に対する疑問の一例にすぎませんが、マスメディアの騒ぎぶりは、NHKを筆頭にメディアが推進している日本国民衆愚化の象徴のようにも見えます。
 
 ファンの方々には申し訳ない記事を書いてしまいましたが(悪しからず!)、少なくとも、一年を締めくくる大晦日にあって、敢えてテレビが提供するお仕着せの娯楽に興じるのは、もったいない時間の過ごし方ではないかとも思うのです。
 
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