時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中韓に対する好感度の低下には原因がある

 先日、内閣府が発表した世論調査の結果によりますと、中国、並びに、韓国に対する”親しみを感じない”とする回答は、過去最高を記録したそうです。
 
 日本国での世論調査の結果は、いち早く韓国には伝わったらしく、マスコミやネットでは、好感度の低下がさらなる対日批判の材料となっているようです。この対日批判において不思議に思うのは、韓国においては感情的な反応ばかりが目立ち、好感度が低下した原因を、冷静、かつ、客観的に分析しようとする態度が見られないことです。急激な世論の変化には、必ずや、それなりの理由があるものです。原因を探ることもなく、対韓感情が悪化したのは”日本が悪い”と決めつける態度は、一般社会に置き換えますと、嫌われる事をした人が、嫌いになった人を罵倒するという、奇妙な構図となります。一方、中国は、ある程度、自覚があるのか、対中感情の悪化には無視を決め込んでいるようにも見えます。
 
 ヘイトスピーチ問題も、嫌われる原因の追求を避けてきたことにこそ、問題の核心があります。結局、韓国の対日批判一辺倒の態度は、さらに日本国民の対韓感情を悪化させるのではないでしょうか。
 
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