時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦は高額所得者であった

 本日、日韓次官級会談の席が韓国で設けられるそうです。慰安婦問題も議題になると報じられておりますが、この問題は、米軍(国連)慰安婦問題も持ち上がったことから新たな局面に差し掛かかりつつあります。
 
 ネット情報によりますと、米軍慰安婦については、アメリカ国内では元慰安婦に対する批判の声があるそうです。”慰安婦として稼いだ上に、まだお金が欲しいのか”という・・・。慰安婦に関しては、”性奴隷”とする見解も広まっておりますが、少なくとも、高額所得者であったことだけは、確かなようです。慰安婦高額所得者説は、以前から指摘されておりましたが、インフレ等を理由とした根強い反論もありました。しかしながら、資料に当たりますと、この反論は消え失せてしまいます。戦時中の日本国民の一人あたりの実質国民所得は、昭和9年から昭和19年にかけて200円台で推移しています(終戦の前年の昭和19年で203円)。一方、元慰安婦の文玉珠氏が2年半の慰安婦時代に貯めた預金額は、2万6145円であったことは、訴訟において確認されております。慰安婦募集の広告でも、高額の給与を約束しておりますので、文玉珠氏以外の慰安婦の人々も、同様の所得レベルであったものと推測されます。戦時中は、物価統制が敷かれており、インフレ状態にはありませんので、慰安婦達は、相当の高額所得者であったとする事実は動かしがたいのです。
 
 戦後は、軍票が紙くずになったことで損失を被ったかもしれませんが、個人に対する補償問題は、日韓請求権協定で解決済ですし、戦時中は、贅沢品を購入したり、朝鮮の実家に相当額を仕送りをしていたようです(文玉珠氏の場合は5000円…)。韓国政府は、日本国に対して謝罪と補償を請求する構えを崩していないようですが、慰安婦の実像を知れば、日本国政府が、元慰安婦に補償をすべきとは思えないのです。
 
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