時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

メルケル首相・岡田民主代表会談内容の真偽は?

 来日中のドイツのメルケル首相は、本日、民主党岡田代表との会談の席を設けたと報じられております。会談を終えた岡田氏は、メルケル首相は、慰安婦問題の解決と韓国との価値観の共有について言及したと述べておりますが、この会談内容、どこまで首相の発言に忠実なのでしょうか。

 メルケル首相は、日本国を公式訪問しているわけですから、首相側から、日独両国とは直接に関係しない慰安婦問題や韓国との価値観の共有を話題としたとは思えません。おそらく、岡田代表側から、民主党のスタンスに近い発言、すなわち、政権批判に利用できそうな言葉を首相から引き出すために、この話題を首相に振ったものと推測されます。昨日の報道では、メルケル首相は、日中韓の問題には立ち入らない旨の発言をされておりましたので、岡田氏が言う程、はっきりとした口調での発言があったとするのも不自然です。にわかには信じがたいのですが、仮に、岡田氏の言うとおりの発言をメルケル首相がされたとしますと、ドイツ側も、最近の慰安婦問題や価値観をめぐる韓国との軋轢に関する情報は得ているはずですから、敢えて日独関係に水を差す発言をしたことになります。この点も、疑問なところです。

 最近、韓国発の情報には、他者の発言を自己に都合よく脚色したり、歪曲するケースが多く、つい、岡田代表の韓国がらみの発言にも疑念が湧いてしまいます。果たして、実際の会談の内容とは、どのようなものであったのでしょうか。

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