時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

鳩山元首相はロシア国籍を選ぶ?

 日本国政府の懸念や世論の反対をも押し切ってクリミアを訪問した鳩山元首相。ロシアからは大歓待を受けたのでしょうが、自らの立場については、全く以って無理解なのではないかと思うのです。

 この件に関して、鳩山元首相は、日本国政府からパスポートの返納を求められたならば、日本国籍を離脱するとも口走ったと伝わります。この発言から、鳩山元首相が、如何に、自らの立場を理解していないか伺うことができます。鳩山元首相が、ロシアから一目置かれ、特別待遇を受けるのは、日本国籍あってのことです。つまり、日本国の元首相として、日本国の政治に一定の影響力を及ぼすことができると見なされているからこそ、ロシアも訪ロを歓迎したのです。仮に、氏が日本国籍を失えば、その時点で”ただの人”となります。”ただの人”どころか、ロシア国籍を取得しようものなら、ロシアと運命を共にするのですから、ロシアの工作員説まで浮上することでしょう。元首相がロシアの工作員ともなれば、日本国の歴史に汚点を残すことにもなります。

 政治家であれば、自らの発言には責任を負うべきです。日本国への帰属を自ら否定するようでは、政治家として失格ですし、はたまた、ロシア工作員説に信憑性を持たせるような発言をしては、工作員であったとしても失格なのではないでしょうか。

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