時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中韓との夢の共有は無理では?

  報道によりますと、安倍首相は、早稲田大学での講演において、、「日本はアジアの若者にとって夢を見る場所、夢を形にする場所でなくてはならない。日本を中国や韓国、アジアのたくさんの人たちと一緒に夢を見ることができる国にしていきたい」と述べたそうです。

 首相の講演は、日米同盟の強化がメインのテーマであったそうですが、この発言には、日本国民に不安を覚えさせるところがあります。その一つは、アジアの若者が夢を実現する”場所”を日本国としていることです。もちろん、アジアの若者が夢を抱くことはすばらしいことですが、その実現場所が自国ではなく日本国となりますと、日本国が、大量の移民を受け入れることを意味します。日本国民の大半は移民政策には反対しておりますし、国土の開放地化は植民地化や内政干渉を帰結することもありますので要注意です。また、習近平主席が、”中国の夢”の下で領土拡張や覇権主義を追求し、韓国もまた、反日政策を遂行していることを考えますと、日本の支配を夢見る国と夢を共有することは、日本国の無血開城、あるいは、属国化ともなりかねません。

 価値観の共有の有無は、夢の内容の違いとしても現れるのではないかと思うのです。

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